「母が最近、足腰が弱くなって病院に行くのが大変になってきました。訪問診療を受けられるでしょうか?」
このような相談は、高齢化が進む現代社会でますます増えています。
実は訪問診療の対象となるのは、単に「通院が大変」というだけでなく、いくつかの要件があります。
また、医療保険の適用にも一定の条件が必要です。
この記事では、訪問診療を受けられる方の条件や具体的な事例を、わかりやすく解説していきます。
ご自身やご家族の状況で訪問診療が利用できるのか、判断の参考にしてください。
「母が最近、足腰が弱くなって病院に行くのが大変になってきました。訪問診療を受けられるでしょうか?」
このような相談は、高齢化が進む現代社会でますます増えています。
実は訪問診療の対象となるのは、単に「通院が大変」というだけでなく、いくつかの要件があります。
また、医療保険の適用にも一定の条件が必要です。
この記事では、訪問診療を受けられる方の条件や具体的な事例を、わかりやすく解説していきます。
ご自身やご家族の状況で訪問診療が利用できるのか、判断の参考にしてください。
東京大学医学部を卒業後、日本赤十字社医療センター救急科に勤務。救急医として術後管理や外傷治療など、幅広い診療経験を積む。救急科専門医取得を経て、東京都渋谷区笹塚にクリニックを開設し、在宅医療を軸とした地域医療に携わる。一般社団法人誠創会代表理事として、「理想の地域医療を創る」というビジョンのもと、地域に根ざした医療の実現に尽力している。
医療法において、訪問診療は「通院が困難な患者に対して、医師が計画的な医療を提供するサービス」と定義されています。
通院困難とはどのような状態なのか、保険適用の要件とは具体的に何なのか解説していきます。
訪問診療の保険適用の要件は以下のいずれかを満たすことになっております。
通院困難とは下記のような状態のことを指します。
上記の説明だけだと、うちの状況でも訪問診療を受けられるかなかなかイメージできないかと思います。
ですので具体的な事例を交えながら、訪問診療の対象となる方々について詳しく説明していきます。
特に多い状況:
管理が必要な主な状態:
「高血圧や糖尿病などの慢性疾患の管理には、定期的な診察が欠かせません。
通院が難しくなっても、継続的な医療管理ができるのが訪問診療の強みです」
進行性の難病で通院が困難な方も、訪問診療の対象となります。
専門医と連携しながら、在宅での療養を支援してもらうことができます。
退院後のリハビリテーションを、自宅で継続する方もいます。
訪問診療と訪問リハビリを組み合わせることで、より効果的な回復が期待できます。
上記はあくまで例ですので、訪問診療を受けたい場合は自分で判断せずに、かかりつけ医または、ケアマネージャーに相談することをお勧めします。また、お住まいの地域の地域包括支援センターでも、訪問診療に関する相談ができます。